四十九日までは、「仮位牌」を使用し、四十九日を迎えたあとに仏壇に納めるのは「本位牌」です。
1.位牌の意味
位牌とは、故人の魂が宿る依代(よりしろ)です。
いわば、故人の体と言えるものが位牌です。
表側に故人の「仏名(戒名)」と「没年月日」を印し、裏側に「俗名(故人の普通の名前)」と享年が入ります。享年とは亡くなった時の年齢のことです。
2.仮位牌と本位牌
亡くなった直後に作る位牌は「仮位牌」と言い、白木で作られています。
四十九日の法要のときに、僧侶によって仮位牌から本位牌へと魂を移されます。
仮位牌は菩提寺で焚き上げてもらい、本位牌の開眼供養を行います。本位牌を制作するのは時間がかかるので、四十九日に間に合うように早めに仏具店に依頼しましょう。
実は私の場合には、四十九日法要までに本位牌が間に合わなかったので、改めて僧侶に依頼して魂入れという開眼供養をしてもらいました。仏具店によっても異なりますが、位牌の制作にはおおよそ1~2週間程度かかります。
また、位牌は先祖代々の位牌より大きくなってはいけないので、先祖の位牌がある場合には参考の為に仏具店に持っていくと良いでしょう。
3.本位牌の種類
本位牌は材質や仕上げ、大きさが色々とあり、その違いによって価格にも幅があります。種類は製法によって漆を塗った「塗り位牌」と、木目を活かした「唐木位牌」に分かれます。
また、本来は1人の故人にひとつの位牌を準備しますが、「回出位牌」といってご先祖さまの位牌をまとめて納める位牌もあります。浄土真宗の場合には、位牌を用いず「過去帳」を使用します。ちなみに、本位牌の価格は約3万円程度から作れます。本位牌の価格と、文字を彫る「加工費」の合計料金となります。