介護保険で利用できる施設とサービス

使える施設・サービスは様々です

訪問看護

概要 看護師や保健士による家庭訪問サービス
内容 看護師や保健師、理学療法士が患者宅や老人ホームなどで
闘病、療養をしている人を訪れ、健康状態の観察、
日常生活の介助(入浴、排せつ、栄養指導など)、
リハビリテーション、ターミナルケアなどをして自立への援助を促し、
療養生活を支援するサービスです。
対象 要支援1以上
費用 介護保険で訪問介護ステーションを利用する
場合は30分511円、30分~1時間899円。
介護保険で病院または診療所を利用する場合は30分413円、
30~1時間596円。一定時間を超えるサービス、休日や時間外の
サービスは差額を負担。おむつ代などは利用者負担。
備考 主治医の指示書が必要です。医療保険で支給される分と、介護保険で
支給される分があり、それぞれの規定によってどちらを利用するか
決まります。

訪問リハビリテーション

概要 主治医からリハビリを認められた方向けのサービス
内容 通院が困難な方の自宅を訪問し、心身機能の維持・回復を目指して
リハビリをするサービスです。主治医の指示のもと、理学療法士や
作業療法士が在宅生活を継続するための機能訓練をします。
対象 要支援1以上
在宅で継続的なリハビリを必要とし、主治医から認められた人。
末期がん、難病、重度障害の方が在宅療養を続ける上で、
リハビリを必要とする場合も対象になります。
実施内容 歩行訓練、入浴・排せつ・食事など日常生活に必要な活動訓練、
介護利用者や家族への指導など。
費用 自己負担額は1回20分305円。
備考 入院中から手配することが重要です。
退院後、通院が難しい場合、入院先に訪問リハビリサービスの有無を
確認しておくと良いでしょう。まずは主治医に相談しましょう。

居宅療養管理指導

概要 通院が困難になった場合のサービス
内容 医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士が要介護者または
要支援者の居宅を訪れて、療養上の指導やアドバイスを
するサービス。
対象 要支援1以上
病気やケガなどにより通院困難な方。
実施内容 医師、歯科医師による医学的指導。
薬剤師による薬学的管理と指示。歯科衛生士による口腔内の清掃
または有床義歯の清掃に関する指導。管理栄養士による栄養指導。
費用 1回の自己負担額は、医師、歯科医師500円、薬局薬剤師550円、
管理栄養士530円、歯科衛生士350円。
備考 ひと月の指導回数には上限があります。
医師・歯科医師(2回)、歯科衛生士(4回)、病院・クリニックの
薬剤師(2回)、薬局の薬剤師(4回)。
上限を超えると全額利用者負担となりますのでご注意を。

通所リハビリテーション(デイケア)

概要 食事や入浴サービスも受けられるリハビリサービス
内容 介護施設、病院・診療所などの医療施設に通い、計画に沿って
理学療法や作業療法などのリハビリを受ける介護サービスです。
別名デイケア。食事や入浴などの生活援助サービスが一緒に
受けられ、短時間(1~2時間)の利用も可能。リハビリの為だけに
通うことも可能です。
対象 要支援1以上
費用 要支援の場合は、月単位の定額制2421円。
要介護の場合は、介護度と利用時間によって異なります。
目安としては、要介護2で1~2時間300円など。
昼食代、おやつ代、おむつ代などは利用者負担です。
備考 介護のプロに要介護者を一定時間預けられるため、介護者が
介護以外(食事や休養、趣味など)の時間を確保するために
利用するケースもあります。

短期入所療養介護(医療型ショートステイ)

概要 日常生活上の動作がほぼ自立している人向けのサービス
内容 介護療養型医療施設や介護老人保健施設などに短期間入所し、
看護や医学的管理のもとで介護や機能訓練等を受けるサービス。
別名、医療型ショートステイと呼ばれています。
対象 要支援1~2
費用 施設の種類、利用する部屋タイプ、介護度、利用日数により
費用は変わってきます。
目安としては、要介護1で介護老人保健施設の従来型個室1日
732円~です。選択制サービスを利用すると別途加算となります。
備考 注意すべきは、連続利用は30日間までとなっている点です。
31日目以降は全額利用者の自己負担となりますので要注意です。

訪問介護

概要 ホームヘルパーによる家庭訪問サービス
内容 調理、洗濯、掃除などの家事をする「生活援助」、
食事の介助や排せつ支援などをする「身体介護」、
通院や外出時の時にホームヘルパー資格を持つ運転手が
介助する「通院等乗降介助」をの3種類のサービスがあります。
要支援の場合には生活援助と身体介助の区別はありません。
対象 要支援1以上
費用 要支援の場合は、週1回利用1220円~。
要介護の場合は、利用時間帯によって異なりますが、
生活援助190円~、身体介護254円~、介護タクシーの
乗降介助は片道100円(運賃別途)となっています。
備考 「利用者以外の部屋の掃除や同居家族のための家事」
「ペットの掃除や子守など、利用者以外の世話」
「大掃除など日常しない家事」
などは対象外になるので要注意です。
ちなみに私が介護している父の場合も、サービス会社から
「トイレは同居家族(私)も利用するので別料金」と言われました。

夜間対応型訪問介護

概要 24時間タイプの訪問介護サービス
内容 介護福祉士などによる夜間の定期的な巡回訪問型の介護サービス。
入浴・排せつ・食事の介護サービスが受けられます。
介護サービス会社は、介護利用者からの呼び出しに24時間対応で
サービスをしています。
対象 要介護1以上
費用 オペレーションセンター設置型の基本サービス料は、1か月あたり
1000円。定期巡回サービスは1回につき381円、随時訪問サービスは
580円~。オペレーションセンターなしの場合は、1か月あたり
定額で2760円(地域により変わります)。
備考 定期巡回以外にも、利用者からの要請があったときに随時訪問する
サービスもあります。

訪問入浴介護

概要 自宅での入浴が難しくなった場合のサービス
内容 自宅での入浴が困難な人に、専用の浴槽を持ち込んで入浴を介助する
サービスです。介護士、介護職員がサービスを行います。
このサービスを受けるときには、「簡易浴槽の設置とスタッフ作業
スペース(2~3畳)の確保」、「自動車の駐車場所の確保」などが
必要となります。
対象 要支援1以上
費用 要支援の場合は、1回あたり854円。
要介護の場合は、1回あたり1250円。
備考 入浴は身体に負担がかかる為、サービスを利用するときは主治医の
事前許可が必要になります。入浴介護は重労働になるため、
男性スタッフが含まれているケースが多く、女性スタッフだけの
介助を希望する場合には別途相談してみましょう。

通所介護(デイサービス)

概要 日帰りの介護サービス。レクリエーションもあり。
内容 デイサービスセンターなどの介護施設に日帰りで通い、
入浴、排せつ、食事などの介護、機能訓練などを受けられるサービス。
通称デイサービス。レクリエーションも用意されており、保険料で
まかなう事ができます。施設によっては送迎サービスもあります。
対象 要支援1以上
費用 費用は市区町村によって異なります。
自己負担の目安は、要介護1で1日(4~6時間)約540円~。
食費は、実費で利用者負担となります。
また施設へ通所するための送迎サービスは有料です。
備考 評判の良い介護施設は混雑していることもあります。
レクリエーションプログラムなどを通じて、介護スタッフをはじめ
色々な人と交流し、ふれあいを持てるのがこのサービスの特長です。
ちなみに私の父もデイサービスに通っていますが、混んでいるため
週1回の通所ですが、毎週楽しんでいるようです。

認知症対応型通所介護

概要 認知症専門のデイサービス
内容 脳血管型認知症、アルツハイマー病などで記憶機能、認知機能が
低下して日常生活に支障が生じている人を対象とした通所介護サービス。
主に、特別養護老人ホームや老人デイサービスセンターなどの介護施設で
実施されています。
対象 要支援1以上
費用 単独型(定員12名)とグループホーム共用型(定員3名)があります。
要支援1で6~8時間の利用で835円~。
食費、居住費、日常生活費は利用者負担です。
備考 「認知症」という特質に対応した施設であることが重要です。
「認知症ケア専門士」の在籍を確認しておきましょう。

小規模多機能型居宅介護

概要 様々なサービスを組み合わせた複合サービス
内容 デイサービス、ショートステイ、訪問介護を組み合わせて
利用できる介護サービスです。
契約事業者の窓口が同じなので、事務連絡や諸手続きの
手間がかかりません。顔なじみのスタッフからサービスを
受けられる為、人見知りの人でも安心して利用できます。
対象 要支援1以上
費用 利用料は、月額定額制です。介護度により、料金は異なっており、
要支援1で1万1430円~、要介護5で2万8120円~。
食事代、入浴代、おむつ代、宿泊の部屋代や光熱費などは
利用者が別途負担します。
備考 このサービスを利用すると、「居宅介護支援」「訪問介護」
「訪問入浴介護」「通所介護」「通所リハビリ」などの
居宅系サービスは利用不可となります。
サービスの一部に不満があっても一部だけを別業者にすることは
できないので注意が必要です。

短期入所生活介護

概要 自宅介護を基本に、状況に応じた短期入所サービス
内容 日ごろは自宅介護や訪問介護、デイサービスなどを利用している人が、
心身の状態が悪いときや、やむを得ない状況で家族の介護を
受けられれないときに利用するサービスです。
特別養護老人ホームなど福祉系の施設に短期間入所して、
機能訓練、行動訓練などを受けながら、必要に応じて食事、排せつ、
入浴などの介護を受けられます。通所介護は日帰り、
短期入所生活介護は宿泊型に位置付けられます。
施設には個室(ユニット型、従来型)や多床室(相部屋)などの
部屋タイプがあります。
費用 食費、居住費、日常生活費は利用者負担となります。
1日の居住費は部屋タイプによって決められています。
備考 注意すべきは、連続利用は30日間までとなっている点です。
31日目以降は全額利用者の自己負担となりますので要注意です。

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