バタバタと時間がなくなっていくかとは思いますが、通夜・葬儀に向けて、何をしなければならないか、葬儀会社に聞いて段取り良く進めていきましょう。
1.式の前におこなうこと
(1)通夜・葬儀のご案内
会葬者リストを作り、日程の案内を電話やメール、FAXなどでお知らせします。伝える内容は、故人の氏名、死亡日・時刻、通夜・告別式の日時と場所、喪主などです。通夜に間に合えばよいので、深夜や早朝は避け、常識的な時間に連絡しましょう。くれぐれも連絡漏れが無いように心がけましょう。
(1)喪服の準備
礼服があるか、臭いや痛みはないかを確認します。持っていない場合はレンタルの手配をします。遺族の喪服はかつては和服が一般的でしたが、最近では洋服が主流となっています。洋服の場合は男性はブラックスーツが基本です。ダブルでもシングルでも構いません。女性は黒のフォーマルドレスであれば、スーツでもワンピースでも問題ありません。
(2)段取りの確認
式全体の流れや焼香のタイミング、その順番、遺族側としても対応の仕方を確認しましょう。喪主は遺族を代表してあいさつをおこなうので、文面を用意します。
<ポイント>
通夜での席順は、棺に一番近いところに喪主が座ります。
祭壇から向かって右側に喪主、遺族、近親者と故人と血縁関係が深い順に座ります。
左側には友人や知人、会社関係者などがつき合いの深い順に座ります。
(3)世話役の依頼
世話役とは遺族の代わりに、受付や駐車場案内、進行などをしてくれる人です。
以前は親族、知人に依頼することが多かったようですが、
最近では葬儀会社が行ってくれるケースが多いです。私の場合もそうでした。
しかし、香典の受け取りなど金銭が絡む内容は親族にお願いした方が良いでしょう。
(4)心づけなどの準備
心づけや返礼品、会葬礼状、香典返しを準備し、葬儀会社に会葬者などに渡す
依頼をします。
2.納棺について
「納棺」とは、棺に遺体を入れることです。本来ならば、通夜のときは故人を布団に寝かせて別れを惜しみ、葬儀の前に納棺します。
しかし、斎場(葬儀を行う会場)で通夜を行う場合、通夜の前に棺に納めます。納棺の流れは、まず遺体を死装束(しにしょうぞく)に着替えさせ、死化粧(しにげしょう)をします。
遺体を納棺してふたを閉め、全員で合掌します。その後、祭壇に安置して喪主から順に焼香をします。納棺は葬儀会社がおこないますが、故人との最期の触れ合いなので、手伝いましょう。なお、葬儀会社もこの点を心得ていて、あえて納棺を遺族を手伝わせる会社も多いと思います。
<ポイント>
◇神道の納棺
遺体を棺に納めて生花を周りに置き、白い布で覆います。出棺までは1日2回欠かさず礼拝します。
◇キリスト教の納棺
カトリックでは神父、プロテスタントでは牧師を招いておこないます。やり方は、遺体に聖水をかける、棺に十字架を入れるなど、宗派により異なります。
3.心づけの準備
「心づけ」とは、お世話になる人への一種のチップのようなもので、葬儀をおこなう際に渡すかどうかは自由です。地元の風習や文化によっても異なることが多いので、葬儀会社に聞いてみましょう。
◇心づけの相場
・霊きゅう車の運転手:3千円
・送迎バスやハイヤーなどの運転手:3千円
・公営の火葬場職員:原則として受けとってはいけないです。
・民間の火葬場職員:3千円