家族に負担をかけず、納得した終末を迎える為にここで「終活」を考えてみましょう。
世界でも類を見ない超高齢化社会に突入する日本社会では、「どんな終末期を迎えたいのか」という事を、元気なうちから考えて終活を行うことは、家族のトラブルを避けるだけでなく、充実した納得のいく人生を送ることに繋がります。
多くの方は「縁起でもない!」と思われるかもしれませんが、家族とも話し合うことができる自分が元気なうちに、ぜひとも前向きに考えることが大切です。暗く考えるのではなく、みんなで話し合って楽しい「終活」をしましょう!
終活とは何でしょうか?
現在では広く使われるようになった「終活」という言葉ですが、もともとは2009年に葬儀相談員の市川愛さんが週刊朝日のコラムの中で「終活」というワードを使い始めたのがきっかけでした。
その後、これまで暗いイメージがあった終い支度を、前向きに捉えて活動するというイメージが現在の時代にピッタリとはまり2010年ごろから終活をテーマとした関連書籍が多く出版されるようになりました。
また、是枝プロデューサーが手掛ける映画「エンディングノート」が、2011年3月11日の東日本大震災の影響もあり、各映画賞でも絶賛されました。さらには、ブームの盛り上がりから2012年では「終活」が流行語大賞のトップ10入を果たしました。
どんな本でも、終活セミナーでも言われることは、終活の最終的な目標は、「生きている今を楽しく充実して過ごすこと」です。先ほども申し上げた通り、終活はこれまで暗いイメージのあった終い支度ではなく、現在の自分自身の人生を見つめ、今後の将来のことを考えて用意することで、残りの余生をより充実した日々として過ごすことが目的なのです。
終活はなぜ必要なのでしょうか?
終活をしなかったとき、そして終活をしたとき、その方やその方の周りの方々の生活は具体的にどう変わるでしょうか?それを考えると終活の必要性が見えてくると思います。
もしかすると人によっては終活は必ずしも必要な行動ではないかも知れません。すでに自分自身の一生を本や映像に遺し、介護が必要になったときの施設や医療行為の是非、そして遺産の処分方法について明確に決め、家族に遺書などを渡している方にとっては当然終活は必要ではありません。
しかし、多くの皆さんはこれまで必死に働いたり、家庭のことに精いっぱいで、ここまで手が回っていないように思えます。そこで「終活」という活動が脚光を浴びています。
まず終活をすると具体的に誰に、何のメリットがあるのでしょうか。本人にとっては普段は忙しくて見つめる余裕もなかった自分の人生を見つめ直し、現在の生活と今後のやりたいことを明確にし、さらにはこれから起こる可能性のある危険を減らすこともできます。
そして家族・親族にとっては、相続争いのリスクを減らし、故人の遺した想いに気持ちを馳せることに集中できるようになります。
このように取り組む価値の高い「終活」ですが、実際どのように取り組んだらよいのか分からず、途中で面倒くさいくなってやめてしまう方も多いのが実情です。
このサイトでは「終活」の具体的な手順について、順を追って進めることもできますし、必要なところだけを読んで実行することもできます。是非とも参考にしてみてください。
終活で自分の介護や終末医療を考える
MEDICAL TREATMENT AND CARING
いざ必要となった時の医療や介護の仕組みについて、終活の取り組みの一つとして事前に知っておきましょう。
終活で自分らしいお墓を準備する
MY BURIAL
旧来のお墓以外にも「納骨堂」「樹木葬」などへの関心が高まる現在、終活のフィナーレとして様々な埋葬・供養の方法についても考えておきましょう。