出棺・火葬・遺骨迎え

火葬までの流れと遺骨の迎え方

火葬
故人の遺体を火葬して遺骨にし、家にお迎えします。火葬には死体火葬許可証が必要となります。死体火葬許可証は、死亡届を役所に提出する際に、一緒に申請書を提出し、交付を受けるものです。

1.火葬までの流れ

葬儀・告別式を終えたら火葬場へ出棺します。このとき、棺に喪主から順に生花を入れて最後のお別れを告げ、ふたを1人2回ずつ順に釘で打ち付けて閉じます。
※宗派によっては打たないこともあるらしいです。

そして棺を霊きゅう車にのせ会葬者へ挨拶をしてから、出発します。火葬場では死亡届の提出時に取得した「死体火葬許可証」を提出します。火葬が終了するまでは、お茶や茶菓子で同行者をもてなします。

出棺

2.家に遺骨を迎える

火葬が終えたら骨上げを行い、遺骨を自宅へ持ち帰ります。自宅に戻ったら、葬儀会社に設置してもらった後飾りの祭壇に遺骨を安置します。その後、僧侶にお経をあげてもらい、喪主から焼香をしたらすべて終了です。

最近では初七日法要(しょなのかほうよう)をくりあげて、葬儀と一緒に行うことが多いです。最期に僧侶や親族で精進落としをします。遺骨迎えや精進落としの準備は自宅に残った遺族に準備してもらいます。

3.精進落とし

本来、「精進落とし」は四十九日明けに行うもので、忌明け後に初めて食べる食事のことを言います。ただし、最近ではくり上げて葬儀後に慰労や会葬の感謝を表すために行います。

私の場合も、火葬場で火葬をしている間(約1時間)に、くり上げて遺族たちに精進落としをふるまいました。精進落としも葬儀会社にあらかじめ出席人数を伝えておいて、用意してもらうケースが一般的になっているようです。

(1)精進落としでのごあいさつ

精進落としの料理を頂く前には喪主が簡単なご挨拶を申し上げるケースが多いので、一般的なご挨拶の例文を載せておきます。

●精進落としご挨拶例文
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本日は、亡き〇〇〇のために、色々とお心づかいいただきまして、誠にありがとうございました。お陰様で、とどこおりなく通夜、葬儀・告別式を終えることができました。故人もさぞ、喜んでいることと思います。ささやかではございますが、精進落としの膳を用意いたしましたので、どうぞ、ごゆっくりお召し上がりください。本日はまことにありがとうございました。
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(2)精進落としを設けないとき

色々な事情で精進落としの宴を設けられない場合は、お酒を添えた折詰めなどを用意し、持ち帰ってもらうこともあります。あるいは、茶、酒、砂糖などの品物を「粗供養品」として渡すこともあります。「粗供養品」は葬儀業者に依頼することもできます。

<ポイント>宴席での発声について
精進落としの宴席や、法事のあとの宴席などの最初に「乾杯」をすることがありますが、弔辞の場合は「乾杯」ではなく、故人に杯を捧げる意味から「献杯(けんぱい)」と言います。音頭をとる人は、簡単なご挨拶を申し上げた後に杯を捧げ、「献杯」と発声し、飲み干します。


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