終活で様々な葬儀のスタイルを知る

葬儀の形は様々です

終活
最近の傾向では約6割の方たちが、費用負担の少ない家族葬を望んでいます。しかし、実施した後のアンケートでは費用節減の為とはいえ結果的に後悔している遺族の方々も少なくありません。

費用は確かに少しかかりますが、これまで通りの一般葬も「お別れの時間をしっかりとれる」、「生前に関係があった人たちを招待できる」、などのメリットがあるので、終活をおこなう際には時間があるので色々な葬儀の形式を検討してみましょう。

1.様々な葬儀のスタイルを終活で検討する

(1)一般葬、家族葬

宗教、宗派の形式、しきたりに則った葬儀の形です。最近では一般葬と言いながらも、ワンデーセレモニーと呼ばれる通夜・告別式を1日で済ませる簡略型プランも登場し、一般葬も変化しています。

(2)直葬(密葬を含む)

通夜・告別式などの儀式はせずに、自宅または病院から直接火葬場に遺体を搬送し、火葬するスタイルです。炉前で読経、祈祷が行われます。

(3)無宗教葬(自由葬)

宗教、宗派の形式にこだわらず、故人や残された家族の希望に応じて自由な演出・形式を取り入れたスタイルです。

(4)生前葬

自分が生きている間に行う自分自身の葬儀です。

「友人などの参列者を招く葬儀にするか?それとも身内だけで済ませるか?」。
この質問に「一般葬」と「家族葬」の違いがハッキリと表れます。

「一般葬」は、親族をはじめ、友達や町内、勤務先関係者など関係があった人たちを呼ぶ葬儀スタイルです。一方の「家族葬」はごく親しい人たち(親族と友人の一部など)でこじんまり行う最近注目されている葬儀形式です。一般葬は会葬礼状の用意も必要ですが、身内で行う「家族葬」は会葬礼状も送らないケースも増えています。

「香典」についても、一般葬では香典を受け取ったときは、風習に基づいてお返しをするのが通例です。参列者の誘導に伴う準備も必要になります。

一方で、基本的に周囲へ事前アナウンスをしない「家族葬」は、そうした準備は不要です。対外的な儀式として葬儀を執り行うのか、否か、の違いがここにあり、負担する費用もこの違いに起因しています。しかし、家族葬にして、葬儀後一か月間は弔問客への対応による負担が予想以上に大きく、苦労したという声もあります。

2.遺族が後悔する可能性もあるので慎重に検討を

「葬儀費用が抑えられる」という理由で人気が出てきている「直葬」も、遺体の搬送や、死後24時間は火葬ができない為、保管費用がかかります。ほとんど儀式的なことをしない直葬の場合も、人件費や棺、骨壺などの料金を合せると20~30万円の費用がかかります。

また、炉前で読経、祈祷することもありますが、通行人がいて落ち着かず、簡単なお別れになってしまうのが実状のようです。
葬儀社の対応が雑という声もあり、「あまりに味気ないお別れになってしまい、言葉を失った」と、直葬を選んだことを後悔する遺族も少なくありません。お別れをしたいと考えている人たちの気持ちを無にしない為にも葬儀形式はくれぐれも家族とよく話し合って決めるのが良いと思います。


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