納骨をする

納骨儀式の流れやポイント

「納骨」とはお墓に遺骨を納めることを言います。忌明けである四十九日とともに行うのが一般的ですが、都市部では一からお墓選びをすることもありますし、必ずしも四十九日に納骨をしなくても良いと思います。

1.納骨のタイミング

本来は、仏教での納骨は法要に合わせて行います。
法要の中でも忌明けにあたる「四十九日」に納骨するのが一般的です。

ただし、親が亡くなったときにまだお墓がなく、墓地探しから始める場合、四十九日までに間に合わないことがあります。お墓の購入は、急いで決めても良いことはありませんので、あとで後悔しないように慎重に、丁寧に行いましょう。

無理に忌明け合わせることなく、納骨は一周忌に合わせて行うことをお勧めします。尚、納骨は法要のあとに遺族のほか、ごく親しい友人を招いて営むことがあります。

2.墓地、僧侶に連絡

納骨するときはカロートと呼ばれる納骨室を開ける必要があります。
これを行うのは主に石材店なので、お墓を購入した石材店に連絡を取り、納骨日を伝えます。仏教では納骨時に「納骨式」を執り行います。このとき、僧侶を呼んで読経をお願いしますので、こちらも前もって日程を知らせて依頼をしておきましょう。また、新しいお墓に納骨するときは、その前に「開眼供養(入魂式)」を行う必要があります。

<ポイント>卒塔婆(そとば)の依頼も一緒にしましょう
納骨するときに「卒塔婆供養」も一緒に行います。
卒塔婆とは、故人の供養のために経文や題目などを書き記した木の板です。マンガで描かれる墓地のシーンで、お墓の後ろ側に木の板が数本か建っていることを覚えているかもしれませんが、あれを卒塔婆と呼びます。前もって参列者に卒塔婆供養を行うか確認をして、僧侶に納骨式のお願いをするときに
必要な本数をまとめて依頼します。

2.納骨の儀式と流れ

仏式の納骨について

(1)開眼供養

「入魂式」や「建碑式」、「魂入れ」とも言います。
新しく建てたお墓に納骨する場合のみ行います。この儀式は僧侶の手によってお墓に魂を入れてもらう意味があります。お墓の前に祭壇を準備し、僧侶の読経と遺族の焼香を行います。

(2)納骨式

お墓のカロート(納骨式)に遺骨を納めます。
納骨後は僧侶に読経をしてもらい、焼香を行います。祖先から継承されたお墓がある場合はここから儀式を始めます。

(3)卒塔婆(そとば)供養

僧侶に事前にお願いしていた卒塔婆をお墓の後ろに立てて、故人への供養を行います。尚、浄土真宗に属する場合にはこの習慣はありません。

(4)会食

僧侶や参加者を食事でもてなし、施主はお礼のあいさつをします。

神道での納骨について

神道では「埋葬祭」と言います。火葬後すぐに埋葬するか、神道の忌明けである「五十日祭」に合わせて行います。

キリスト教

キリスト教はもともと土葬することが習慣となっている宗教なので、火葬後すぐに埋葬するのが一般的です。最近では、死後1か月後の命日である召天記念日まで待って行うことが増えています。

<ポイント>儀式の際に用意する物や礼金
■用意するもの
・死体埋葬許可証
・墓地の使用許可書
・印鑑
・遺骨
・遺影
・位牌
・線香
・供花、供物など

■礼金
僧侶へのお布施は納骨式のみは3~5万円程度。
合せて入魂式を行うときは5~10万円。
卒塔婆は1本につき3000~1万円。
僧侶が自家用車できた場合は「お車代」として5000~1万円。
会食に参加しなかった場合は「御膳料」として1万円。
石材店の担当者へ工事費用に含まれていないときは、心づけとして1万円手渡します。


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