忌中と法要

忌中の意味と法要スケジュール

忌中と法要
遺族は故人の供養のために一定期間内は喪に服し、決められた日程で法要を行います。

1.「忌中」、「喪中」とは

仏教では、亡くなった日から四十九日までを「忌中(きちゅう)」と言い、その期間が過ぎると「忌明け」となります。忌中の間は故人の冥福を祈って喪に服します。

忌中期間は外出を控えるのがしきたりで、四十九日までは神社への参拝や結婚式などへの参加は控えるべきでしょう。また現在では忌引期間として下記のように官公庁や各企業によって定められています。本来は喪服を着ている期間を「喪中(もちゅう)」と言いますが、今では一周忌までを喪中とする人が多いです。

喪中の間は結婚式など祝いごとの主催や正月を祝うことを控えます。年賀状も出さないので、かわりに11月中旬から12月上旬に年賀状の欠礼状を出します。これがいわゆる「喪中はがき」です。

<ポイント>忌引期間の目安
・配偶者:10日
・父母:7日
・子ども:5日
・孫:1日
・兄弟姉妹:3日
・配偶者の父母:3日
・叔父叔母:1日

2.「法要」とは

「法要」とは故人を弔う儀式のことです。仏教での法要は7日ごとに行う「忌日法要」と、祥月命日に行う「年忌法要」があります。最近では「初七日」と「四十九日」、「一周忌」、「三回忌」、「七回忌」以外は省略または身内だけで済ませることが多いです。

3.法要一覧

(1)忌日法要

(1)初七日(死後7日目)
最近では葬儀当日にくり上げてまとめて行うことが多い。

(2)二七日(死後14日目)/三七日(死後21日目)/四七日(死後28日目)
僧侶を招かずに、遺族だけで行うことが多い。

(3)五七日(死後35日目)
宗派によってはこの日を忌明けとし、僧侶や近親者、知人を招いて行う。

(4)六七日(死後42日目)
僧侶を招かずに、遺族だけで行うことが多い。

(5)七七日/四十九日(死後49日目)
僧侶や近親者、知人を招いて行う。この法要が過ぎたら香典返しを行う。最近では寺院でおこなったり、香典返しだけで済ませることもある。

(2)年忌法要

(1)一周忌(死後1年目)
僧侶や近親者、とくに交流のあった知人を招いて行う。

(2)七回忌/十三回忌/十七回忌/二十三回忌/二十七回忌
僧侶を招かずに、遺族だけで行うことが多い。

(3)三十三回忌
最後の法要である「弔い上げ」になることが多い。


TO TOP