終活での自分史や想いの伝え方

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自分史
終活を行う際に、「想い」や「思い出」を整理する方法はエンディングノートだけとは限りません。最近話題となっている「自分史」、さらには絵手紙やビデオなど他の方法での想いの伝え方を確認してみましょう。

1.自分史づくりのポイント

自分史づくりのポイントは以下の4つとなります。

(1)時系列で表をつくる

縦軸に「時間(年月)」、横軸に「主に出来事」「エピソード」の欄を設定。
パソコンを使える方は、エクセルや専用ソフトの活用もおすすめです。

(2)エピソードは当時の想いも添える

「県大会で準優勝。惜しくも甲子園に出場ならず。ショックのあまり翌日体調を崩す」
など思い出せる範囲で構いません。

(3)家族に関する情報も加える

横軸に「家族」の項目を追加して、家族の変化に関する主な出来事を記入。
個々の出来事の関連性に気付くなど、歩んできた道のりが絵巻物のように見えてきます。

(4)時代の変化に関する情報を添える

横軸に「話題になった事件やニュース」「当時流行っていたもの」などの
項目を追加することで、時代の流れの中で自分の人生を俯瞰できます。
他の人が読んだ時も、読み物としても面白いものとなるでしょう。

2.自分史づくりにルールは無い

自分史作成において何か決まったルールはありません。あくまでも自分が書きやすい形式で書く事が重要です。ただし下記のまとめかたコツを参考にするとまとめやすくなると思います。

◎終活での自分史のまとめかたのコツ
(1)自伝形式でめとめる
(2)出来事や体験の記録としてまとめる
(3)エッセイ形式でまとめる
(4)書簡形式でまとめる
(5)日記形式でまとめる

3.終活での様々な想いの伝え方

自分の想いを伝える「メッセージづくり」は、自分史の作成同様、目的を明らかにすることが大切です。まずは「誰に」、「どんなメッセージを」、「いつ?どこで?」、「どのように」について考えてみましょう。

重要なのは、メッセージを伝える相手を決めることです。家族、友人・知人、お世話になった人、ペット、世の中など漏れがないようにリストを作成しましょう。

「いつ?どこで?」については、生前と死後の2つの場合があります。
存命中に然るべきメッセージを伝えられていたら現状を変えられたかもしれない、
というケースは多くあります。
メッセージを残す方法としては、
(1)文章で残す
(2)音声で残す
(3)写真や絵で残す
(4)動画で残す
(5)モノで残す
などが挙げられます。

「メッセージのまとめ方が分からない」という人にお勧めなのが、あらかじめ用意された質問(下記参照)に答えながらメッセージを組み立てる方法です。いきなり作文から取り掛からない事がコツです。

まずは自分自身への取材を通してモヤモヤした気持ちを表に書き出し、これを元にまとめていきます。まとめ方は、手紙でも、レコーダーでの録音でも、ビデオカメラでの録画でもお好みの方法で構いません。

受け取る人の心に響くメッセージを作るには、具体的なエピソードや当時の気持ちを織り交ぜることがポイントです。メッセージは後々まで手元に残るので、くれぐれも後味の悪い内容にならないよう配慮した方がよいでしょう。

◎メッセージを作る9つの質問
(1)今までの人生で一番の思い出、もっとも大切だと考えている事は何ですか?
(2)あなたが家族に知ってもらいたい何か特別なことはありますか?それは何ですか?
(3)あなたが今まで果たしてきた役割の中で、最も大切な事は何ですか?また、その役割の中で成し遂げたことは何ですか?
(4)あなたが成し遂げたことの中で最も重要なこと、また一番誇らしいことは何ですか?
(5)あなたが愛する人たちに伝えておく必要があると思いながらも、まだ言えていないことはありますか?それは何ですか?
(6)愛する人たちに伝えたい、あなたの希望や夢は何ですか?
(7)これまで学んだことの中で、他の人たちに伝えておきたいこと、アドバイスはありますか?
(8)家族の将来に向けて役立つような言葉や教訓はありますか?
(9)他に追加しておきたいことはありますか?


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