コレクションの整理は、その価値が分かる人が周りに見つかるかどうかがカギとなります。終活でコレクションを整理する場合、同じ趣味を持っている人に譲れるのが最も良い方法です。研究機関や博物館なども選択肢に入れてご検討を。
終活におけるコレクションの整理手順
処分方法1:趣味が同じ人を探して、譲る
同じ趣味を持っている人が周りにいれば、その人に譲渡しましょう。もし近くに同じ趣味の人がいなければインターネットや趣味の専門誌などで調べるとよいでしょう。
また自治体が発行している広報紙などで紹介されている趣味のサークルを当たってみるのも一考です。
また、本(とくに全集や専門書など)や映画のポスター、パンフレット類は、その分野専門の古本屋に持っていくと、高く買い取ってくれる可能性もあります。
処分方法2:施設への寄贈
趣味に関連する研究機関や博物館などの施設に問い合わせるときは、
寄贈も視野に入れて要望を伝えることも一つの手です。
処分方法3:ネットオークションの活用
買取価格は想像以上に高くなることも稀にありますが、
本人の希望以下の金額になることが大半です。
終活でのコレクション整理の際の注意点
注意点1:大切なコレクションは、遺言書の作成で処分方法を明記
コレクションの類は、「他人に見られたくないもの」もあります。残された家族に迷惑をかけないためにも、処分方法を明記した遺言書の作成をお勧めします。
遺言書があれば、法定相続人以外の友人などにコレクションをあげたり、
管理をお願いすることも可能となります。
注意点2:特殊なコレクションの扱いは十分な配慮が必要
・爬虫類、昆虫、魚類などのペット
これらをペットとして飼うには、飼育許可が必要なことがあります。ライセンスの保管場所や処分方法を、家族と共有しておくことが大切です。特殊なペットの買取専門店もあります。
・銃刀系コレクション
モデルガン、エアガン、日本刀、模造刀などは取り扱いが難しいコレクションの部類です。処分に困ったときは、最寄りの警察や専門店へ相談しましょう。銃や刀などの取り扱いは警視庁のウェブサイトをご覧ください。
・見られたくないデータ類
パソコンに保存してあるデータの中で見られたくないデータ(写真や動画など)は、『私が死んだら・・・』というソフトで、データを完全削除することが可能です。